第1回は『PICO PICO パイレーツ』です。

『PICO PICO パイレーツ』(ピコピコパイレーツ)は、サテラビュー開始初期に、BSオリジナルのゲームとして配信されました。盛り上がることもあまりなく、ひっそりと配信されていたように思いますが、このゲームの面白さはなかなかのものです。
ゲーム内容は、いたって簡単で、スーパーファミコンのコントローラの形をした海賊船(飛空挺)が登場し、各ボタンに対応する窓からパイレーツたちが顔を出して攻撃してきます。攻撃を受ける前に、その対応するボタンをこちらが押せば、パイレーツを退治できるという仕組みです。いわゆるもぐら叩きです。
それでは具体的に紹介していきましょう。
ピコピコパイレーツを実行すると、次の画面になります。

▲「ラジオをききますか?」
余談ですが、初期のBSゲームではラジオを聴きながらゲームをする設定に変更できる場合が多くありました。BGMをカットして効果音だけでプレイし、セントギガ音声を聴くというものです。「ワリオの森 爆笑バージョン」や「タモリのピクロス」、「有紀のジグソーキッズ」など、ラジオの放送中にダウンロードさせてプレイさせるというスタイルが初期の頃にはわりとあったものですから、そういう仕組みは最初から導入されていました。ラジオと関係のないゲームでも、そういう設定になっていたのです。なぜか後々なくなってきましたけど。(ラジオを聴く際はたいがいマガジンを見るわけですから、「ラジオを聴く」設定の恩恵を受けられるのは、セントギガ契約者だけだったようにも思います。)

▲そしてタイトル画面。
パスワード、というメニューがありますが、これは機能しておらず、スコアランキングでも開催するつもりだったのか、途中再開機能をつけて製品として発売するつもりだったのかは、今となっては永遠の謎です。
スタートすると、海賊船が飛んできます。

▲まさにスーファミコントローラ
下部のゲージの見方を説明すると、左上のゲージが、弾数。弾は打つと減り、打たないと増えます。左下はスコアです。スコアはステージクリア後に加算されます。右上はエネミーライフ。ステージが進むごとに増えていきます。右下はプレイヤーライフ。ステージをクリアすれば完全に回復します。
ゲーム画面は、どことなく『スーパースコープ6』に似ています。実は音楽もプレイ中はなく、「ヒュー」という風の音の中で「バシッ」という音だけが響き渡り、いかにもスーパースコープ6という感じです。クリア後のスコアの音もやはり似ていて、スタッフが同じか、流用したかのどちらかに間違いないと思います。

▲パイレーツがパッドのボタンから顔を出す

▲ボタンを押すとバシっと飛んでいく
ゲームのルールはそれだけです。押すのが遅れると、相手が攻撃してくるので自分のライフが減ります。ABXYLRと十字キー4方向の10カ所の穴のもぐら叩きということです。ただ、同時に2カ所とかで出てきたりもするので、その際は2カ所押さなければなりません。攻撃しないと攻撃される。ライフがなくなるとゲームオーバー。弾が足りなくなったら撃てない。撃たないと弾がたまる。駆け引きがなかなか微妙なところです。


ステージクリアすると次のステージへ。
ステージが進むと最初はジッとしていた海賊船が回転とかを仕掛けてきます。

▲ナナメとかならまだいいが…

▲逆とか横はもうこんがらがってしまう
回転や移動がだんだん激しくなってきて、さらに攻撃のスピードも上がってくるので、ステージ6ぐらいになるともう何がなんだか。
ゲームの内容はだいたいこんな感じです。
このゲームは、確か任天堂ゲームセミナーの受講者が作ったゲームだと聞いたような覚えがあるのですが、ちょっと記憶が定かではありません。
製品版として出すにはちょっとボリュームの足りないゲームですが、間違いなくハマるこのゲーム、NintendoPowerで出るのでは?と思っていたのですがそうでもなかったようで、BS向けに作ったのかなんだったのかは分かりません。Wiiでダウンロード配信すれば、クラシックコントローラにもちょうど対応しているので良いと思うのですが。初期に放送したのみで、再放送も全くありませんでしたので、サテラビューユーザーにも知名度が低いようですが、忘れられてしまうにはもったいないゲームだと思います。
ラベル:ピコピコパイレーツ
鮫亀とかどきぺんとかはラジオ聞きながらやりましたね。
ワリオの森 爆笑バージョンはカセットで持ってたりします。
噴水の変化とか季節で街の色が変わったりとかでサテラビューは楽しめましたね。
しかしMadickさんはどれだけビデオに撮ってるんだろうか・・・
私は思いもつかずに録画はせずに終わってしまいました。
私も色々残ってはいるんですが、末期のものばかりで
昔のものを全く残していなかったことを本当に悔やんでいます。
ビデオはサウンドリンク中心に録っていて、他は実はそれほどでもないです。